初心者必見!四国歩きお遍路の泣くほどキツイ“超難所”TOP5とその攻略方法

四国歩きお遍路は、多くの人々が心の癒しや自己成長を求めて挑戦する特別な旅ですが、その道のりは決して平坦ではなく、いくつかの「泣くほどキツイ」難所が待ち受けています。

本記事では、初心者にも分かりやすく、四国歩きお遍路の難所TOP5と、それを乗り越えるための具体的なアドバイスをお届けします。

目次

初心者必見!四国歩きお遍路の泣くほどキツイ“超難所”TOP5とその攻略方法

第5位:【徳島県】焼山寺への険しい山岳ルート(第11番藤井寺から第12番焼山寺まで)

第11番札所の藤井寺の境内脇から第12番札所の焼山寺への道が続いています(*´ω`*)

距離:約12.9km

難所のポイント

  • 焼山寺の山岳ルートは、1番札所 霊山寺から歩き始めたお遍路さんにとって、通常3日目で到達する、最初の難所になります。
  • お遍路さん界隈で「遍路ころがし」と呼ばれる所以は、海抜0メートル付近から標高745メートルまで登り、そこから400メートル下って、再度標高700メートルに登り返す厳しい道のりにあります。「遍路ころがし」の急坂は、6ヶ所あるとされていて、山中には「〇/6」と書かれた案内板が立ててあります。
へんろころがしの案内板6/6です(*´ω`*)

所要時間

  • 健脚の場合は5時間、ゆっくり歩く場合は7~8時間掛かるとされています。

攻略方法・注意すべき点

  • 水分補給を忘れない:途中で水場がほとんどないため、事前に十分な飲み物を用意する必要があります。道中、約8.8km付近の柳水庵に湧き水があるだけで、あとは焼山寺の自販機まで水場はありません。
  • 極力、手荷物を軽くする:歩きお遍路さんにとっては最初の峠越えになるため、できるだけ荷物を軽くして臨むことをおすすめします。

裏技アドバイス

  • 無料の手荷物配送サービスを利用する第11番札所藤井寺の手前にある「旅館吉野」では、焼山寺から山を下ったところの鍋岩地区にある「ゲストハウスすだち庵」に宿泊の場合、手荷物の無料配送サービスがあります
  • 私もこのサービスを利用しましたが、格段に楽になりました。「旅館吉野」では、無料のアタックザックも貸してくれるので、メインのザックは配送してもらい、必要な物だけ、アタックザックに入れて焼山寺に向かいました。(ちなみに借りたアタックザックは「ゲストハウスすだち庵」へ返却可能)
朝出立時、旅館吉野の玄関に配送してもらう荷物が並べられています(*´ω`*)

第4位:【徳島県】鶴林寺・太龍寺の遍路ころがしルート(第20番 鶴林寺から第22番平等寺まで)

距離:約19.2km

難所のポイント

  • 第20番鶴林寺から第21番太龍寺を経て第22番平等寺へ向かうルートは、途中に宿泊施設が無いため、一日で歩き切る必要があり、走行距離が約19.2km、登り下りの累積標高が約1,780mある厳しい道のりです。
  • 鶴林寺と太龍寺もお遍路界隈では「遍路ころがし」と呼ばれており、一日でこの2つの難所を攻略する必要があります。道幅が狭い急斜面や、雨で滑りやすくなる箇所が多く、峠を越えた後も山道が続くため、下り道でも気を抜けません。
第22番鶴林寺を過ぎ峠を下ると那賀川が見えてきます。右端に掛かっている水井橋を渡ります。絶景で疲れが吹っ飛びますよ。(*´ω`*)

攻略方法・注意すべき点

  • 鶴林寺に登る前日の宿の事前に確保する:走行距離が長いため、朝早くから鶴林寺に登り始める必要があります。勝浦町の鶴林寺遍路道入口付近に前日の宿をとれると良いですが、現在、お遍路宿がほとんどありません。とても評判の良いお遍路宿「みかんの宿」が最適の位置にありおすすめですが、宿泊できる人数に限りがあり、すぐ埋まってしますため注意が必要です!(お遍路宿「金子屋」は避けた方が良いかも。。)

裏技アドバイス

  • 車の送迎サービスを利用する:注意すべき点に書いた通り、勝浦町の鶴林寺遍路道入口付近には宿が取れない可能性があるので、車での送迎サービス(宿⇔勝浦町の遍路道入口付近の区間)のある農村体験宿泊施設「ふれあいの里さかもと」に泊まることをおすすめします。この施設は実は小学校を改装した宿泊施設で、大人数で宿泊可能で、おまけに空いていれば、校長室に泊まったりもできます。実際に私も宿泊しましたが、広々していて綺麗で良かったですよ。(*´ω`*)
ザ小学校の宿泊体験ができる宿です。通ったことは無いですが懐かしさを感じます。(*´ω`*)
校長室にも泊まれます(*´ω`*) 部屋の中に校長先生はいないのでご安心を!(=゚ω゚)ノ

第3位:【愛媛県】八丁坂、三坂峠を経由する高低差のある長距離ルート(第44番大宝寺から第46番浄瑠璃寺まで)

三坂峠を下ったところにある旧遍路宿の坂本屋さん(*´ω`*)ちょっとトイレ使わせていただきました。

距離:約9.3km(第44番から第45番まで)、約25.9km(第45番から第46番まで)

難所のポイント

  • 第44番大寶寺から第46番浄瑠璃寺までは、札所間の距離が長く、また高低差がかなりあり、お遍路では相当な難所です。第12番焼山寺などの遍路ころがしは有名ですが、私個人的には、こちらの方が難所でした。
  • 第44番大寶寺から山中深くにある第45番岩屋寺までは勾配がきつい「八丁坂」があります。また、そこから来た道を戻り、第46番浄瑠璃寺に向かうのですが、久万高原町の三坂峠を通るルートは距離が長く、山道のため、体力を相当削られます。

攻略方法・注意すべき点

  • 計画的なスケジュール:距離が長いため、無理にせず、余裕を持った計画を立ててください。
  • 虫対策:山道には季節によっては蚊等がいるため必要に応じて虫対策をしておくと安心です。
  • 水分・エネルギー補給を怠らない:途中で自販機等が全くない区間があるため、余裕のある水分量、バナナやチョコレートなどの行動食を携帯してください。
  • 途中の宿泊施設・休憩所を確認する:限られた宿泊施設、休憩ポイントをあらかじめ調べておくと安心です。

裏技アドバイス

  • 荷物の預かりサービスを利用する第44番大宝寺から第45番岩屋寺に向かう途中にある「いやしの宿 八丁坂」では「荷物の預かりサービス」(無料ロッカーの貸出し)のお接待があり、利用するのがおすすめです。(第45番岩屋寺への行きと帰り(第46番浄瑠璃寺へ向かう道)の2回必ずこちらの宿の前を通ることになります。)荷物が軽くなると八丁坂を越えるのがかなり楽になります。
いやしの宿 八丁坂(詳細はこちらをご覧ください)
第45番岩屋寺に向かう道沿いにある「いやしの宿 八丁坂」とても清潔感のある綺麗なお宿でした(*´ω`*)


第2位:【高知県】足摺岬への長距離ルート(第37番岩本寺から第38番金剛福寺まで)

嵐の翌日の足摺岬、疲れが吹っ飛ぶほどの絶景(*´ω`*)/

距離:約87.9km

難所のポイント

  • 四国最南端に位置する足摺岬へ向かうこのルートは、アップダウンの激しい山道と長距離の平坦路が混在する区間です。
  • 札所間の距離がお遍路の中で最も離れている区間で、1日では完歩できず、途中で宿泊を挟む必要があります。この点、コロナの影響などもあり、道中のお遍路宿が不足しているため、一日当たりの歩行距離は長くなるを得ず体力を大きく消費します。

攻略方法・注意すべき点

  • 計画的なスケジュール:距離が長いため、道中3泊するなど、無理にせず、余裕を持った計画を立ててください。
  • 万全な日焼け対策:日焼け対策は万全にして臨んでください。
  • 水分・エネルギー補給を怠らない:途中で自販機等が全くない区間があるため、余裕のある水分量、バナナやチョコレートなどの行動食を携帯してください。
  • 途中の宿泊施設・休憩所を確認する:限られた宿泊施設、休憩ポイントをあらかじめ調べておくと安心です。

第1位:【高知県】室戸岬への長距離ルート第23番薬王寺から第24番最御崎寺まで

延々と室戸岬へと続くアスファルトの道。自販機やレストラン等の休憩所は一切ありません。。(ノД`)シクシク

距離:約78km

難所のポイント

  • 薬王寺から室戸岬へ向かうこのルートは、何といってもその距離の長さが過酷です。約78kmあるため、到底1日では完歩・到達できず、途中で最低1泊する必要があります。
  • さらに、延々と続く海岸線沿いのルートは、強風が吹きやすく、太陽を遮るものも無く、自販機や休憩所すらほとんど無いため、過酷さを極めます。

攻略方法・注意すべき点

  • 計画的なスケジュール:距離が長いため、道中3泊するなど、無理にせず、余裕を持った計画を立ててください。
  • 万全な日焼け対策:太陽を遮るものがほとんどないので、日焼け対策は万全にして臨んでください。気を付けないと写真のように日焼けで手が腫れあがります(ノД`)シクシク
  • 水分・エネルギー補給を怠らない:途中で自販機等が全くない区間があるため、余裕のある水分量、バナナやチョコレートなどの行動食を携帯してください。
  • 途中の宿泊施設・休憩所を確認する:限られた宿泊施設、休憩ポイントをあらかじめ調べておくと安心です。
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この記事を書いた人

どちらかというと猫派じゃなくて、犬派です

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