読むと今すぐ旅に出たくなる本5選

私が20代のころに実際に読んで、旅に出るきっかけをくれた本をご紹介します。

著者が小説を書いた時期と現在の状況は全く異なるかもしれませんが、きっと手に取って読んでいただくと胸が熱くなり、どこかに出掛けたくなる、そんな本だと思います。今の若い世代に是非とも読んでいただきたい名著です。

目次

読むと今すぐ旅に出たくなる本5選

深夜特急 ― 沢木耕太郎

ただ、地球の大きさをこの足で知覚したかったのだ

引用元:沢井耕太郎著「深夜特急」

ノンフィクション作家・沢木耕太郎の小説。

当初、産経新聞に連載され、新潮社から1986年5月に第1巻、2巻が、1992年10月に最終巻の第6巻が出版されています。

私の学生時代もバックパッカーのバイブルとして有名で、これを読んだ後に居ても立っても居られず東南アジアへ旅行に行ったのを思い出します。

今の時代の若者の心にもきっと届く、旅と駆り立てる物凄いパワーをもった不朽の名作。若いうちに読んでおけば良かったと後悔する一冊。読まれたことのない方は是非手に取って欲しい。

旅する力 深夜特急ノート ― 沢木耕太郎

旅は自分の「背丈」がどれほどのものかを教えてくれる。だが、その「背丈」を高くしてくれるのも、困難を切り抜けていく中での旅であるかもしれないのだ….

引用元:沢井耕太郎著「旅する力 – 深夜特急ノート」

「深夜特急」の前後、舞台裏を書き綴った、沢木耕太郎の長編エッセイ集。

「深夜特急」ほど有名ではないが、この本には、「深夜特急」の裏話が沢山盛り込まれているほか、当時の心境や旅を通じて著者自身が学んだ教訓、人生観が詰まっている。きっと面白い、「深夜特急」と合わせて読んでみて欲しい。

アルケミスト ― パウロ・コエーリョ

“What’s the world’s greatest lie?” the boy asked, completely surprised.
“It’s this: that at a certain point in our lives, we lose control of what’s happening to us, and our lives become controlled by fate. That’s the world’s greatest lie.”

「世界最大の嘘って何?」とても驚いて少年は訊いた。
「それはな、我々はある日を境に人生のコントロールを失い、運命によってコントロールされるようになるということだよ。それが、世界最大の嘘だ。」

“At that point in their lives, everything is clear and everything is possible. They are not afraid to dream, and to yearn for everything they would like to see happen to them in their lives. But, as time passes, a mysterious force begins to convince them that it will be impossible for them to realize their Personal Legend.”

「まだ若い頃は、すべてがはっきりしていて、すべてが可能だ。夢を見ることも、自分の人生に起こってほしいすべてのことにあこがれることも、恐れない。ところが、時がたつうちに、不思議な力が、自分の運命を実現することは不可能だと、彼らに思い込ませ始めるのだ」

引用元:パウロ・コエーリョ著「アルケミスト 夢を旅した少年」

1998年、ポルトガル語で初めて出版された、夢を実現させる少年の物語。著者はブラジル人作家のパウロ・コエーリョ。

発売当初、ブラジルの書店で、たった2冊売れるまでに半年もかかったらしいですが、今や80ヵ国以上の言語に翻訳され、8,500万部以上を売り上げる世界で5番目に売れたベストセラー

この一冊には、生き方について深く考えさせられる言葉が詰まっています。

希望に満ちていて元気をくれる。周りに惑わされず自分を信じること、心の声を聴くこの大切さ、人生を素晴らしい冒険に変えてくれる一冊

モーターサイクルダイアリーズ ― エルネスト・チェ・ゲバラ

「これは、偉業の物語ではない。同じ大志と夢を持った二つの人生が、しばし併走した物語である。僕らの視野は狭く、偏りすぎていただろうか。僕らの結論は頑なすぎただろうか。 そうかもしれない。 南米放浪の旅は、想像以上に僕を変えた。僕は、少なくとも、もう昔の僕ではなくなっていた」

引用元:「モーターサイクルダイアリーズ」エルネスト

キューバ革命の英雄エルネスト・チェ・ゲバラの医学部学生時代の旅行記

23歳のゲバラが親友で生化学者のアルベルトと二人で、金も泊まるあてもなく、好奇心のまま、中古のバイクに乗って南米大陸縦断の旅に出る話。

キューバ革命の中心的存在となるチェ・ゲバラになる前、若い青年の未来を変えた8か月の南米大陸縦断、青春時代が瑞々しく描かれた手記。なぜ、歴史に名を遺す革命家となったのか、それをうかがい知ることのできる一冊

余談ですが、チェ・ゲバラの”チェ”は、アルゼンチンの訛りで人を呼びかけるときの「おい!」と言う意味。革命家となったゲバラを人々は親しみをこめてそう呼んだらしいです。

2004年に映画化されていているので、本が苦手な方はそちらを見てください。

ガンジス河でバタフライ ― たかのてるこ

「どこの国も、行ってみるまでは怖く思えて仕方がない。だけど、インドでさえこうなんだから、きっとこの世にはそんなに変わった国もないし、そんなに変わっている人もいないんだろう。秘境や辺境などと呼ばれる場所でも、住んでいる人にしてみればごくごく普通にそこで暮らしているだけの話で、変わった場所だと思い込んでいるのは、そこに行ったことのない人の偏見なのに違いなかった。」

引用元:たかのてるこ著「ガンジス河でバタフライ」

当時大学生だった著者のたかのてるこ氏が初めて海外を旅した時の旅行記。

時代は90年代、20歳の著者が香港、シンガポールを皮切りに、タイ、インドをバックパックで旅をするお話。

スケジュールを一切立てず、訪れる国に危険地帯があるかだけ調べて飛行機に飛び乗る著者の旅行スタイルは、私のスタイルに通ずるものがあって共感できる。

英語も話せない著者が様々な人と出会い、数々のエピソードに巻き込まれる、ハチャメチャで、とても面白い!

小さくまとまるな、飛び込めと背中を押されるような一冊

旅をしよう、行けば何とかなるさ。

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どちらかというと猫派じゃなくて、犬派です

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