【四国歩き遍路 (通し打ち)】 2日目:第6~11番札所

【歩き遍路 2日目第6番安楽寺(宿坊)⇒第11番藤井寺(旅館吉野)

目次

【歩き遍路 (通し打ち)】 2日目:第6~11番札所

第7番 十楽寺(宿坊)

あっという間に朝になった、昨日の疲れが全然抜けていない….久しぶりに重い荷物を背負って何時間も歩いたからだ

6時半から、生まれて初めてのお勤めに参加した!自由参加型だったが、貴重な体験ができると思った

終わった後に隣のおばさんが、ここのお勤めはいまいちだと言っていたが、比較対象が無いのでそうなのかと思った

お勤めとは、早朝、もしくは夜に、本堂で僧侶と共にお経を読むこと一部の宿坊では、住職の法話を聞いたり、写経や座禅の体験ができたり、本堂の御本尊などを見学することができる。基本的に強制参加ではなく、自由参加形式

朝のお勤めが終わるとその足で朝食会場に向かった、時間は朝7時

焼き鮭、みそ汁、納豆と、朝食の定番が並んでいた!朝からこんな食事が食べれるとは日本人で良かった

朝食を済ませると、既に他の人は出発しており、食堂には人があまりいなくなっていた

私も早速、昨日到着が遅く、お参りできなかった十楽寺の境内にお参りに行くことにした

7時20分、宿坊の玄関を出て、目の前の十楽寺境内へ

宿坊の玄関を出て、右手の本堂と大師堂にお参りをすませた

納経所で納経帳に墨書と朱印をもらい、その足で昨日辿り着けなかった第6番札所の安楽寺へ向かうことにした

第6番 安楽寺

時間は朝7時40分、第6番札所の安楽寺(あんらくじ)へ向かう安楽寺までの距離は1.2kmで、十楽寺を出て手前の道路を左に曲がった先にある

自動販売機がたくさん置いてある休憩所を左手に歩いて進んでいくと、あっという間に安楽寺へ到着!時間は7時50分

安楽寺の山門を抜けると、手入れの行き届いた日本庭園のある広い境内が現れた

立派な鯉がたくさん泳いでいる

左手には、趣のある建屋が!なんでも弘法大師が発見した温泉が湧き出る宿坊らしい

今度来たときは泊まりたいと思わせる良い感じの宿だ

ひとまず本堂へお参りに行く

本堂の左手は納経所になっていた

本堂の建屋を右から出ると大師堂があった

大師堂でのお参りを済ませ、納経所に向かうと、昨日別れたT君がいて再会した

簡単な挨拶を交わして、再び第7番の十楽寺へと戻った

第8番 熊谷寺

安楽寺から十楽寺へと小走りで戻り、荷物をパッキングをすませ、宿坊で出会ったおじさんと話していたら、いつの間にか9時近くになってしまった

急ぎチェックアウトをすませて、第8番札所の熊谷寺へ向かう! 熊谷寺までの距離は4.2km

歩き始めてすぐに雨が強くなってきたので、ポンチョを羽織った

しばらく歩くと歴史が古そうな仁王門が見えてきた!なんでも元禄時代に建てられたらしい!すごい古い

仁王門を抜けて、緩やかな坂を上っていくと道路を挟んだ向かい側に、第8番札所の石の表札が見えてきた

大型バスが何台も止められる駐車場を横目に歩いて山の奥に進んで行った

雰囲気の良い緩やかな階段を登っていくと向こうに山門が見える

秋になると間違いなく写真映えしそうなスポットだ

山門を抜けて、正面にある本堂と左手の階段上の大師堂にお参りをすませた

第9番 法輪寺

熊谷寺の駐車場脇にある納経所で納経帳に墨書と朱印をもらい、第9番の法輪寺(ほうりんじ)へ向かう!

時間は10時半、法輪寺までの距離は約3.0km

しばらく歩くと遍路道は田園地帯へと進んでいく、少し先を外国人らしき長髪の男性が歩いていた

ほどなく、10時55分に第9番札所の法輪寺へ到着!

そんなに大きくないが、小奇麗で存在感がある山門だ

山門を抜けて真っ直ぐ石畳を歩いて行くと本堂に突き当たった

本堂の右手には大師堂があった

本堂の左側には納経所とちょっとした休憩所が設けられいたので、ちょっとここで休憩することにした

第10番 切幡寺

時間は11時半、山門を出て、左に進み、第10番札所の切幡寺(きりはたじ)と向かいます!

切幡寺までの距離は3.8km

途中でお遍路の案内を見過ごし、Googleマップを見つつ何とか切幡寺の門前通りに到着、切幡寺までは後700m

山門は、12時半に到着!ここからが長かった…..

第10番札所の切幡寺にまつわる伝説『観音様になった機織り女の伝説』

この伝説は、今から約1200年前、西暦820年頃、現在の切幡寺の場所で、弘法大師が修法を修める修行をしていたときのお話。
弘法大師は、この山の麓で機織りをする若い娘に出会い、こういいます。
「僧衣のほころびを繕うための、衣を少し分けてくれぬか?」

すると、娘は、いま織っていた布を惜しげもなく、切って差し出しました。
「どうぞ、これをお使いください」

1枚の布を織るというのは、大変な作業。それを、若い娘は惜しげもなく差し出しました。
弘法大師は感動し、娘にこう尋ねます。
「これは貴重な布を頂いた。何か望みがあれば、お礼をしよう」。

すると、娘は、こう願い出ました。

「私は、都の乱で島流しにあった父母から生まれました。身ごもっていたお母様は、『もし私が男の子だと、同じように罪に問われてしまう。どうか、女の子にしてください』といって、観音様に祈願して、願いが叶い私が生まれました。今は、亡くなった両親を弔うために、私も仏門に入り、亡き父母に変わって、観音様に祈りを捧げたいのです」

それを聴いた弘法大師は、早速、千手観音像を彫り、娘を得度させて、灌頂を授け、願いを叶えました。
すると、娘は、たちまち即身成仏し、千手観音となり、七色の光を放つ千手観音像となりました。

都に戻った弘法大師が、この話を、嵯峨天皇に伝えました。
そして、天皇の勅願によって、この地にお堂を建立することになり、お大師様が彫った千手観音像と、娘が化身した千手観音像をご本尊とした「10番札所切幡寺」が誕生しましたとさ。

切幡寺は切幡山の中腹、標高155mに位置し、山門から境内までの距離が離れており、本堂までは、約800m続く、女厄坂(333段)と男厄坂(234段)の合計567階段を上る必要がある。

女厄坂の333段を上り終えると、さらに234段の男厄坂が目の前に現れた

ちょうど階段手前の左手に休憩所があったので、ここにリュックを置いて、納経帳など最低限の荷物を持って本堂に向かうことにした

第11番 藤井寺

時間は13時15分、第11番札所の藤井寺(ふじいでら)に向かう

藤井寺までの距離は9.3km!スタートから2日間で札所間の距離が最も長い遍路で、吉野川を横切ることになる

途中で、事前にお遍路の体験ブログで見ていた、マネキンの置いてある休憩所があり、ちょっと嬉しかった

よく見ると、ベンチのところに忘れ物が置いてあった、持ち主が忘れ物に気が付いて戻ってきますように

大きな堤防を越えると、巨大な吉野川の中州が見えてきた

ちょうど、先達にエスコートされたお遍路さん一行が目の前を歩いていた

先達(せんだつ)とは、四国八十八ヶ所霊場会が認定する四国お遍路の水先案内人のこと。一般の人が先達になるためには、年齢20歳以上、かつ、四国八十八ヶ所霊場を全て4回以上巡礼し、同霊場寺院1ヶ寺の推薦を受ける必要がある。なお、先達には、5つのランクがあり、①先達、②権中先達、③中先達、④権大先達、⑤大先達と別れており、それぞれの段階で必要条件が異なる。私自身、お遍路で何人かの先達に会う機会があったが、中には外国人の先達もいて驚いた。

洪水対策だろうか、ガードレールも何もない橋を進んでいく

中州に亘り、再度橋を渡る

連日の雨の影響か、橋の近くまで水位が近くなっている

橋を渡り切り、振り向くと、橋の上に、長髪の外国人がいるのに気付いた

第9番札所の法輪寺で出会った台湾出身の男性で、山門前で写真を撮ってもらった

あちらもこちらに気づいたようで、こっちに手を振ってきた

時間は14時半、台湾人は待たずに、取り合えず、先を急ぐことにした

しばらく住宅街の間を進んでいく

藤井寺まであと100m、民家の裏道を進む

遠くに藤井寺の山門が見えてきた

15時20分、藤井寺に到着!ちょうど山門に居合わせた、家族3人組にお願いして、山門前で写真を撮ってもらった

山門を抜け境内に入り進み、突き当り左を見ると本堂が見えてきた

本堂の右手を進むと、第12番札所の焼山寺へと続く山道があった

明日はここから山に登るのだ

20分ほどで、本堂と大師堂のお参りを済ませ、納経所で納経帳に墨書と朱印をもらった

旅館吉野

藤井寺を出て、本日投宿する旅館吉野に向かう!

昨晩泊まった第7番十楽寺の宿坊で出会った人から勧められた人気のお宿だ

前日の予約で予約が取れてラッキーだった

藤井寺から800mの距離にあり、16時過ぎに着いた!

宿に到着後、一番風呂に入らせてもらい、まだ時間があったので、自転車を借りて最寄りのコンビニと薬局に行くことにした

周りにコンビニなどが無く、宿に戻るまで1時間くらいかかってしまった

行動食とシップを手に入れた

17時半から夕食の時間!小鉢がたくさん並んでいて、ご飯もお代わり自由で最高だった

ご飯の途中、今日橋で見かけた台湾の男性が宿に予約も無しに飛び込んできた。。。

台湾の男性は全く日本語も英語も話せず、旅館の人もコミュニケーションできず一苦労していたが、何とか今日はこの宿に泊まれることになった

身振り手振りでコミュニケーションしていたが、これほど日本語も英語もできない外国人はなかなか見たことがなかった

台湾の男性は次の宿も予約しておらず、私が代わりに予約をしてあげたのだが、台湾の男性はお遍路転がしといわれる、第12番焼山寺へ一人で上るのが不安だったのか、一緒に行こうと誘ってきた

内心あまり乗り気ではなかったが、明日一緒に焼山寺へ行くことにした

しばらくすると昨日出会った、T君もたまたま同じ宿を予約していたようで遅れて到着した

そんなこんなでドタバタと2日目が過ぎて行った

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この記事を書いた人

どちらかというと猫派じゃなくて、犬派です

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